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無責任飛行ー予選 一

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ご自慢のアカーシャ球体は
大目に見ても
ここまでは
広がんねーんだろ

第三試合で
聞かせてもらった
その能力の
ルールによりゃあ


その
アカーシャ球体圏内から
外に放り出すには
直接 触れなくちゃならない

さっき撃った
熱光線のように
勝手に出て行かない限りはな


俺だって
触れられねーぞ



触るどころか
その胎界に
俺が入ったと思う間もなく
てめーの頭は
消えている


確かに
貴様の動きは
俺には
視認できないだろう

だが それは貴様も同じだ
瞬間移動を繰り返す
俺の位置を把握できまい

逃がさねぇよ

開始の声を合図に
走り出す


まばたき
する間もなく


その胸を
「ポン」と触るよりも速く

てめーの頭を
吹っ飛ばす