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魔王メフィストフェレス 後編

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私は
別の対抗策にでた
ソロモン自身ではなく
その目的を妨害し
存在級位の凋落を
促した


凡蔵稀男をベール派に
誓約させたがっていると察知すれば
先回りして ベリアル派と誓約させようとした


凡蔵稀男を
塔の男に会わせようとすれば
タロット・アスには会うなと
嘆願した


では
私の行動も
お前に
操られていたものだと?

思い出せないだろうが
すべて お前の意志だ

かつてここで 私と話し納得し
君主直々に 凡蔵稀男獲得に出向いたのだ

でなければ インプ仕事を
君主のお前が
行うわけがないだろう





一方 ソロモンも
タロット・アスの事前防衛を始めた

例えばあの『本』
『狂気のベールゼブブ』は『本』を
”盗み出した”と思っているが
真実はソロモンが操り
塔から『本』を”隔離させた”のだ


何故だ?


もはや
『本』は
タロット・アスにとって
不要のもの
所持していても
危険を呼ぶだけだった