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一般的には
ユダのみが主を裏切り
他の徒弟達は信じていたと
思われているが
正しく読めば
まるで逆
救世主が処刑されるまで
信じていたのはユダだけだ
他の者達は
信じる信じると
付き従っていたが
主が捕まる前になると
皆逃げ出した
助けようとも
しなかった
ところがユダだけは違う
彼は主が捕まった後に
首をくくった
それほどまでに
信じていたのだ
他の徒弟が同じ様な罪を犯したら
自ら命を絶つだろうか？
まぁワンワン泣く程度だろう
その後生き延び
どんな功績を残そうと
興味も無い
今では名前も
碌に覚えてもらえない
この物語は史実だとも
時代の趨勢に書き換えられ
変成されていったともいわれている
まぁ
救世主が三日後に復活しただなんて
蛇足は徒弟共が付け加えたのだろう
物語は処刑シーンで
綺麗に終わってるというのに
その後世界はどうなったか
王子と同じだよ
派生と分裂を繰り返し
本流を外れた
東西に誕生した偉大な者達の示した
正しさは
無理解と曲解にまみれていった
彼らが観せた奇蹟だの
お言葉だのを
有り難がるだけで
その正しさを
真に理解し信じている者など
ほとんどいない
裏切り者にすらなれない