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真実は
「消えた」のではない
初めから
そんなものは
「無かった」のだ
勝って当たり前
何の信念もいらない
道を走るウサギには
無謀なカメの勝利と正しさは
理解出来ないだろう
稀男くんほどの
「強大なウサギ」で
あっても
「正しいカメ」には
勝てない
彼はいづれ
ピュアに追いつき
出し抜いて
幻の到達地点へ
走り出す
だが
それは
決して届かず
その心は
疲れ果てて
眠ってしまう
そして
眠りから覚めた
ウサギは
カメが勝利へ到達した世界を
完結された世界を
見る事になるのだ
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