1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 | 32 | 33

web漫画 胎界主 第二部 ロックヘイム

前頁

うん

ファージャルグも
そう言っていた


頭も切れたし
慎重な男だった

なのに死んだ
敗れ去った

どうしてだと
思う?


……

そのオルクの事は
よく知りませんが

おそらく
ハッグと同じ
だったのでしょう

ピュア様ではなく
そのお力のみを
信じていたからです


さすがは
ハオウ



その通り




ファージャルグは
ピュアに心酔していたが
信じては
いなかった

彼が信じていたのは
ピュアの力

眼に見える成功や
思い通りに創られていく
未来だった

だから
時々
失敗すると
ひどく不安な
顔を見せた

適当な
「お言葉」を
与えておいたけど


結局
最後まで
ピュアを
「見る」ことは
できなかった



それでも
『たましい』を
持たない者の中では
図抜けて優秀だったけどね

彼は
レプラコーンを
痴れ者扱いしたが
あれが普通なのだ


ファージャルグや
ハッグが特異なだけで

その中でも
お前は誰よりも
ピュアを「見る」ことが
出来た

だが そのハオウを通して
ピュアの片鱗を
見いだした人間


『凡蔵稀男』君はさらに深く
ピュアを見ることが出来るだろう