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その昔
時間さえ始まっていない
無よりも前の
『原典』としかいいようのない
そこに
ただひとり
< 神 >だけがいたのね
< 神 >は考えたの
自分は何でも出来るって
識っているけど
本当に何でも
出来るのかって
それで試しに
この翻訳世界を
創ったわけ
余興なんかじゃなくて
自分の全知全能性を賭けた
最初で最後の
創造行為よ
< 神 >は256の次元世界と
その中心軸となる生成世界を
創ったわ
慎重だったのね
生成世界だけは
試作品を創ってから
とりかかったの
それが ロックヘイムよ