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なので
構想を大きく逸脱した場合
世界設定や流れに
矛盾をきたさない範囲で
一日分の微修正を許されている
とはいえ それは
積み上げた立体パズルを
揺るがせる様な
危険な行為であり
崩壊の恐れから
戯れで出来るものではない
これが
遊びではない本気の
創造行為なのは
この作品の完成が
作家の存在を決定するからだ
幸いなことに登場人物達は
作者の意図に気がついてはいない
ところがいつからか
作者の存在に気がつく者が出て来た
メタフィクションを書いている
つもりはない作者は
その存在ごと彼らを物語から排除する
だがとうとう
二名のどうにも削除できない者まで
気がついてしまった
他ならぬ
「主役」である
ピュアと