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「自分を本当に必要としてくれる人間を自分も心から必要としている」からなんだ
他人はお前が思ってる程
馬鹿じゃねぇんだよ
いや
どんな馬鹿だって
無意識に分かるのさ
自分が本当に必要とされてるか
どうかってくらいはな
「無条件で必要と仕合う」
ただそれだけなんだ
だが
それだけの事が出来ねぇ
臆病で打算的で
薄汚ぇ奴らばかりよ
本心では何ひとつ
誰一人
必要としてねぇ
信じちゃいねぇんだ
その孤独と絶望に
「外」に出た
「弱者」は耐えられない
いくら
財を築き
名を成し
かしずかれようと
何人もの命を助け
感謝され
承認されようと
信じられねぇのさ
自分で自分という人間を
必要だとは信じられねぇ
そらぁどんなに
注ぎ足そうが
安心も満足も
出来ねぇさ
欲深いからじゃなく
底が抜けてんだから
満たされるわけねぇよ
だから「弱者」は
道を外れず
清く正しく真っ当に
生きるのさ
偽りの無い
自己肯定を礎にして
人を信じる信じてもらう
地味でマヌケに見えたとしても
それが大昔から変わらない
「弱者」の賢い生き方なんだよ