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主人格であるオレは
「他者を助けること」を
その自我の礎としていたが
てめーらをはじめとする妨害と
崩壊危険率の高さから
これをいったん破棄した
次いで
それを緩めた
「親切なお兄さん」に移行するも
お前等に
負けるくらい弱体化する為
崩壊危険率は下がらなかった
そんで現在
あらゆる事態にフレキシブル対応する
意思決定基盤を持たない
「ふざける者」と成り
「愚者」として
世界の外にいるわけだ
こいつは誰にも勝てないが
負ける事は無い
フォームを持たないがゆえに
崩される事も無い
純子の攻撃も
かわし続ける事が出来る
じゃあやっぱ
リースとの出会いは
偶然じゃねぇのか?
たしかにマナはオレが握っているが
「運ぶ力」の胎界へ繋がる『たましい』の扉は
お前等や純子にも開いている