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手塚先生の漫画とヘッセの小説しか読んでませんが(その一)
手塚先生の漫画とヘッセしか読んでませんが仏陀について書いてみます。
そもそも
宇宙やら世界やら人間存在の意味やらに思い悩む時期は誰にでもあり
そいつにのめり込みすぎて、人生棒にふっちゃった人間が
ワイドショーをにぎやかしたりしているが、ほどほどにしないといけない。
俺も昔はオカルトにはまったが、漫画のお陰で人生棒にふらずにすんだ。
(かわりに漫画で人生棒にふっちゃったけど。)
というのはオカルトの示す世界設定に、当時読んでた少年漫画以下のデタラメさを感じ
次第に呆れはじめ一線をひいたからだ。
オカルト……心霊世界……お前らこれテキトーに作ってるだろ?と。
映画でも『注目すべき人々との出会い』なんかも観たが
な〜にやってんだろこの人達って、興味を失った。
むろん宗教にもはまらなかった。
(なんか、宗教とオカルトを並べちゃってますがひっくるめて精神世界神秘ものということで)
そういう遍歴もあって、子供の頃の俺に会ったらぜひ薦めたいのが
この一冊ヘルマン・ヘッセの『シッダールタ』である。
「これ一冊で充分だから!たま出版のでたらめな本とか
超常科学謎学事典のロゴス界やらモナド界やらに頭悩まして呆れたりしなくてすむからさ!
いいからこのヘルマン・ヘッセの『シッダールタ』読んどけ!な!
あと、ひばり書房の漫画を買うのもほどほどにな!」
てな具合。
ヘルマン・ヘッセ作『シッダールタ』
この小説には
宇宙やら世界やら人間存在の意味やらの一応の答えがあり
まぁこれ以上はないんじゃないかという傑作である。
以下あらすじ=ネタバレです。
あと、記憶違いで内容が違ってるかもしれませんのであしからず。
「行く川の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」
主人公のシッダールタとは、ブッダと同時代を生きて悟りをひらいたという
創作上の人物で、史実・仏典と関係ない。
冒頭、バラモンとして修練していたシッダールタだが、
どうもこのままやっててもダメっぽいので、友人ゴーヴィンダと共に旅立ち沙門になる。
そして、本物の仏陀(史実・仏典の方)に出会う。
以下その会話。
「あの、前々から疑問なんですけど、修行とか修練とか皆でやりますわね?
でもこれって一種のマニュアルでしょ?それで本当に悟れるんですか?メンバー全員覚者になれるんですか?」
仏陀あっけらかんと答える。
「ぶっちゃけ無理ちゃうかな」
「え?じゃあなんでこんな事やらせてるんですか?」
「う〜ん。まぁアンタの言うこともわかるけど、いまんとこ、こうするしか手がないのよね」
「あ、じゃあ僕、独りでやってみますわ」
「うん。好きにしたらええよ」
だいぶ違う気もするが、だいたいこんな感じ。
ここを去るときいた友人ゴーヴィンダは、シッダールタの事が理解できず
仏陀のもとに残ろうというが、二人は別れる事になる。
やがてシッダールタは仏陀も経験した、世界の全肯定を識る。
禁止されていた女性とのイチャイチャとか美味いもん喰う事に罪を感じなくなる。
今が楽しけりゃそれでいーじゃん!
だいたい、罪とかねーんだよ!
だってこの世のすべては素晴らしいじゃんか!
だいぶ違う気もするが、だいたいこんな感じ。
で、シッダールタは世界の快楽を追求していく。
まず、目と目が通じ合った色っぽい女がいたんで、あっ!仲良くしたい!
と思ったんだけど、なんか肉欲しか頭になさそうなギャルだったのでパス。
それよか、もっとイイ女がいたんで、後を着いていったら
アンタいい男だけど、私とつき合いたかったら金持ってないとお話にならないわよと追い返される。
で、シッダールタは金儲けを始める。
まぁそこはそれ、悟っちゃってるから
まわりの凡夫なんか手玉にとって簡単に大富豪となる。
イイ女とも昵懇となり、やりたい放題のラブラブ生活。毎日を面白おかしく暮らしまくる。
もちろん悟っちゃってるから、それで身を滅ぼす事無く、程々に楽しみ人生を満喫する。
しかしそんな月日が数年。
さすがの覚者も自堕落な日常に蝕まれていく……
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