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- シッダールタは人生に飽き飽きし、愚かな賭博に手を出し
ヒリヒリするような生を味わうが満たされない。
なんか違うねん。自分の求めていた物はコレとちゃうねんと、
虚しさばかりが増していく。体脂肪も増えていく。
そして、なんもかんも厭になり、すべてを捨てて歩き出す。
人生行き止まり。
もーいいから死んじゃおと、河に身を投げる。
が、いっぺん死にかけるも助かる。
ここでシッダールタは、世界の絶頂と奈落を体験し、またさらに深く悟る。
その後、第三の覚者である、渡し守の爺さんに再会し意気投合。
辛気くさい野郎二人だけの貧乏生活が始まる。
そして数年たったある日
あのイイ女とその間に設けた子供が、やって来る。
そこで女が蛇に噛まれて死ぬ。
で、なし崩し的にその息子を引き取るシッダールタ。
ここからが、ヘッセの本領発揮である。
まぁこの息子が躾のなってないゴンタクレで
家事手伝いを一切しないどころか、父であるシッダールタに罵詈雑言を吐き、
パシリにしてアンパンを買いに行かせる等で暴れる暴れる。
そんな息子を、覚者シッダールタは丁寧に説法するがもちろんきかない。
罰当たりな俺ですら、仏陀が訪ねてきて説法を始めたら正座くらいはする。
しかるにこのジャリだけがシッダールタのいうことをきかない。
今まで会った、世界中の人間がシッダールタさんは、スゴイよ偉ぜと一目おき敬い
そのお言葉に耳をかたむけてきた。
だがこの子供ひとりだけが、
シッダールタの世界でこいつだけが、頑としていう事をききやがらない。
- そこが面白い。
そしてついに爆発する。
無論ジャリが。シッダールタは悟ってるからブチ切れたりしない。
「ああああああ!もうやっつぇらんねぇぇ!辛気くせぇぇぇ!
苔むさいジジイがふたり馬鹿みたいに微笑して
毎日毎日つまんねー仕事しやがって!
俺はイヤなんだよ!誰がてめぇみたいになるかよ!
もおおおおおお俺は悪い奴になったらぁ!
ああ!モチャクチャ悪い奴になったるわぁぁあぁ!」
そんな感じでわめき散らすと、飛び出していく。
馬鹿息子をシッダールタは追っかけるが捕まらない。
そしてこれを、渡し守に諭される。
シッダールタもうすうす気がついていた事。
そう、ついにシッダールタは本当の他者、人間を識るのだった。
ここまでの悟り過程は
世界の全肯定から世界の全否定へ
死してその中道を理解し
そして人間存在への深い共感と
ありのままの世界を受け入れる覚悟を得る。
こんな感じでしょうか?
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- で、ラスト。
友人ゴーヴィンダが河の渡し場を通りかかる。
仏陀の教団で偉くはなってるが、そのマニュアル修行ではなんも悟っていない。
で、シッダールタに会うとあきらかに悟った感じだが、なんで渡し守?
「え?もしかして悟っちゃった?答えみつけたのシッダールタ」
ナメック星に降り立って、ギニュー特戦隊をあしらった悟空をみるクリリンみたいな戸惑いを見せるゴーヴィンダ。
「うん。まぁ悟っちゃったけど、答えゆうたろか?」
「こ、答えわかったん?」
「答えっちゅうか悟り観したるわ」
「悟りを観せる?」
「うん。観したる、観したる」
さぁシッダールタが友人ゴーヴィンダに観せたそれは……
文才に無い俺には、これ以上説明できませんので、小説をお読み下さい。
というかこんな戯けた独り言ではヘッセの魅力が判るわけ
ありませんので、ぜひ小説のほうを。そんなに長いもんじゃないですし。
葬式仏教のボーヅのご説法を拝聴するより、よっぽど仏教がわかるのではないかと。
まぁわかるといっても仏教の深さは底なし沼ですので、
宇宙やら世界やら人間存在の意味やらに思い悩む時期を乗り切るには
このくらいでいいんじゃないでしょうか。
あと手塚先生の『ブッダ』ですが、
これは一回読んだ記憶があるんですけど、あんまり覚えていません。
たしか、北野たけしが入院中読んで、こういうのを漫画でやっても仕様がないな
とかなんとかエッセイに書いてましたが。
機会があれば再読したいです。
ちなみにヘッセのその他の代表作、「車輪の下」や詩なんかを読みましたが
俺はいまいちピンときませんでした。
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