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- 食品売り場に行くと、どんな食い物にも
ワンランク上の食い物というのがあり呆れる。
きけば一粒500円のイチゴなんてのがあるらしい。
しかし食い物には、その味の限界値というのがあり
そりゃあ件の一粒500円イチゴは甘くて美味いかもしれないが
イチゴの殻を突き破った美味さではないだろう。
(一粒50円イチゴの十倍の美味さはないということです。せいぜいが1.5~2倍といったところか)
さらに食い物には歴然としたヒエラルキーがあって、それは容易には覆せない。
例えば
ケーキ>ロールケーキ>カステイラ>単なるスポンジ
というふうに。
そう思っていた。
GOKANのお米の純生リーロ(ロールケーキ)を喰うまでは。
それまではロールケーキに対して良い印象はなかった。
こんな人は結構いるハズだ。
多分、一度は経験してるからだろう。
ママにケーキの存在を告げられ、喜んで冷蔵庫開けたら
しれっとした顔でコイツがいて、ガッカリした思い出が。
(類例:今夜はお寿司→ちらし寿司)
その点、カステイラなどは一歩ひいた水屋箪笥なんかにおさまり
「坊ちゃんお一つどうですか?あっ……いいですか。小腹がすいたらつまんで下さいね」
と、己のポジション、ヒエラルキーをわきまえた態度をしている。
「お前は単品じゃイマイチだが、プロセスチーズと一緒に喰えば結構いける味(チーズ蒸しパンみたいな味)をしている」
というと、嬉しそうに微笑む。
対してロールケーキは
「なんや小僧、不機嫌な顔して。俺かてイチゴのせたらショートケーキと同じやないけ」
と、頑として自分はケーキの一種・亜種であり
ちょっとデコレートすれば、純ケーキと肩を並べられる存在だといってきかない。
「じゃあスポンジと生クリームと果物を
口の中で混ぜて喰えばケーキになんの?だいたいお前のクリームは生とは呼べない安クリームで
ざらついてマズイし、仮にイチゴがあってもイチゴ単品で喰いますよ」
と論破しても冷蔵庫からどかない。聞こえないフリをする。
そういうわけで、長らく洋菓子エリアからコイツの存在は消去していた。
お米の純生リーロ(ロールケーキ)を見つけるまでは。
百貨店にて。
値段も¥840だったし、限定販売とあったので試しに買ってみた。
食べる前にちゃんと「惹かれたのは「お米」であって「ロールケーキ」ではない。
そこを勘違いしないでもらいたい」といいきかせた。
食べたら美味かった。
ロールケーキの殻を突き破った美味さだった。
下手なケーキレベルを超えていた。
中にある丹波の黒豆もよいアクセントとなっている。
くやしい。でも美味しい。
そういうわけで、ロールケーキに対する考えを改めた。
と思ったけど、ロールケーキへの恨みは拭い難いので
お米ロール>安ケーキ>ロールケーキ>カステイラ>単なるスポンジ
とする。
追記
機会あり、再びGOKANのお米の純生リーロを食したが
一度目のケーキ認識を覆すほどのインパクトはなかった。
ゆえに悔しいくらい美味しいというほどでもなかった。
二度目で飽きる大人達のだらけた舌。
だからこうして、コレ面白いよ美味しいよと薦められたものが
それほどでもなかったという事態が起きるのは、
出会い頭の驚きというものが無い為でつまらないからか。
味は、味蕾の電気信号を脳が翻訳・理解したものである。
ゆえに驚き・恐れ・悩み等の心理状態も、味に作用するはずだ。
だから、あの時俺は感謝ケーキに並々ならぬ関心をしめしたのだが
あの親父ときたら……ってしつこいか。
まとめると
こうしたケーキ紹介をする。ケーキ情報を集めてからケーキに挑む
というのも良し悪しというわけですな信長公。
と、いいつつ次回はカレーの殻を突き破ったカレーをご紹介したいと思います。
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